ピンク、青、紫で作るインナーカラー〈配置に秘密あり〉

ピンク、青、紫で作るインナーカラー〈配置に秘密あり〉

こんにちは、サロンワークで普段から派手髪のデザインをしている僕ですが

お客様からのデザインカラーのオーダーで中でもインナーカラーはかなり

人気のデザインです。単色で作るよりも多色のオーダーが多いのが

うちのサロンの傾向です。

 

さて、今日はそんなインナーカラーについての記事です。

 

 

今日ご来店いただいた方はリピートのお客様、色々なデザインを楽しみたい方なので

毎回デザインを大幅にチェンジしています。

前回の仕上がりはコチラ

ホワイト、ピンク、ターコイズ、ヴァイオレットからなる平面デザインです。

平面:波巻きやワンカールで可愛く仕上がりやすいデザイン

立体:縦巻きやヘアアレンジなど立体感の出るスタイリングが前提のデザイン

立体デザインはハイライトなどが代表的ですね。

インナーカラーでも出来ますが多くの場合はハーフアップなどに

すると思いますのであまり使用しません。

 

毎度大幅なカラーチェンジをする方なのでベースメイクなどはせず

直接塩基性カラーを載せています。

 

※ベースメイク:アルカリカラーで下地を作り色ムラの整理や色味に深さが出るようにすること

※塩基性カラー:ヘアマニキュアなどの類で髪の内部でなく表面に吸着するカラー剤

 

塩基性カラーは表面に色がつくので発色がいい上にものによってはきちんと

色が落ちきってくれます。色の残留が少ないので次のカラーがしやすいのです。

前回来店周期に合わせて色落ちを計算し、カラーした前回カラー。

来店時はこんな感じ

白っぽく明るくなった部分から根元までが僕が担当している部分です。

毛先の部分は他店でブリーチ後に濃いカラーをしており残留とダメージが激しい部分です。

ムラが相当あったので前回なるべくフラットになるよう弱いブリーチ剤で

脱色をかけましたが髪の体力を考えるとこれ以上は危険と判断したためストップしている状態です。

 

残留が取り切れない部分は発色が少し濁るので活かすようカラーしていくことにします。

 

カラーの工程

 

まずはインナーの部分の新生部からリタッチしていきます。

インナー部分を分けとりホイルを使って一回のブリーチでハイトーンに持っていきます。

 

この場合の一度のブリーチでハイトーンにするメリットとして

・ダメージが少ない

・何度もインナーのみを分けとる手間がないので時短

 

時間は何度も流したり分けとって塗り直してを繰り返すより結局早いです。

ダメージもゆっくりと明るくするので少なくてすみます。

 

中間処理を施し、オンカラーへ。

インナーのデザインから先に済ませて、その後にかぶさってくる上の毛をオンカラーします。

上はアルカリカラーなので上から染めてしまうとインナーをデザインし終わった頃に

時間が来てしまい、放置のし過ぎは色が沈みますし

余計なダメージもしてしまいます。それに比べてインナーは塩基性カラーなので

どれだけ置いてもダメージはしません。なのでその順序なのです。

 

デザインのポイント

今回のデザインは立体のデザイン寄り。平面でも可愛いですが巻いたときに

ランダム感がほしいのでなるべくそうなるようカラーしていきます。

 

そのために工夫した点は塗るブロッキングを三角形にすること。

角や辺が重なる部分ができ、縦に引き出したときに色が細かくランダムに変わっていくことになるのです。

 

三角形を小さくすれば引き出したときの色の重なりの細かさが出ます。

逆に大きく作れば平面寄りのデザインになるのでスタイリングせずとも十分

色が見えてくれます。

 

今回はやや小さめに取りました。少し変わったブロッキングですが

手軽にデザインにアクセントが作れるので

美容院に行った際はオーダーを検討してみてくださいね。

 

そして前文で述べたように残留がある部分はやや濃い目に設定しないと

色が載り切らないので中間は濃く、根元と毛先は薄く作ってあります

 

仕上がり

そうして出来上がったデザインがこちら

左サイド

 

右サイド

 

細かく色が重なっているのがおわかりいただけるでしょうか。

セクション取りに一工夫するだけで細かく塗り分けなくてもこのように

仕上がってくれます。

 

多色でひねりのあるデザインをご希望の方はぜひお任せください。

下記のラインから簡単に予約と事前カウンセリング、相談等出来ますので

ぜひご活用くださいね。