セルフカット失敗!?お直しをしました

セルフカット失敗!?お直しをしました

こんにちは、前髪くらいならいつも自分で切ってしまうという方は

女性ならさほど珍しくはありません。

 

全体のカットは僕ら美容師でさえ他の美容師さんにカットしていただくのが

スタンダードです。

 

正面から見ないと長さやラインがわかりませんし、左右も非対称になってしまったり

します。そして後ろの上に関しては正しい位置で引き出すことやカットすることが出来ないので

自分では基本的にカットしません。

稀に美容師さんで自分で切る方がいらっしゃいますが。

 

今回はそんな美容師ですら難しい全体のセルフカットをなんと

自分でやってしまったお客様がご来店してくださいました。

 

別にちょっと切るくらいならいいんじゃないの?と考える方も

いらっしゃるのでしょうが答えはNOです。

 

そんなに簡単に切れるなら美容師さんの必要性が半分くらい消えてしまいます。

プロのカットは髪の毛がどこに落ちてくるかやどんな質感になるかを

よく理解していますし、オーダーされた髪の特性を瞬時に理解し

手順を頭の中に起こすことが出来ます。

 

基本を履修するのに大抵の美容師さんは1年~1年半を費やします。

そうしてやっとカットの基本を抑えお金をいただける技術を身につけるのです。

 

そこからお客様を何十人、何百人とカットして経験知識を積み重ねて来た

美容師さん方が私達のヘアをデザインしているのです。

 

ですから素人の方が上手にカット出来るはずがありません、見た目は

なんだかいい感じに見えるかもしれませんが

カットにはベースとなる理論が存在し、プロから見たら

その理論に則っているかいないかなどすぐに見分けが付きます。

 

その場しのぎの調整程度はあるかもしれませんが継続してはいけません。

 

量感の調整もきちんと理論がありますから少し梳くだけ〜なんて言うのも

あまり良くありません。

 

お客様の状態

全体のbeforeはあまりにびっくりしたので

撮影し忘れました、申し訳ございません。

 

しかし、あぁやってしまったなと言う箇所がいくつもありました

例えばこんな失敗

一通り揃えた後なのでわかりにくいですが細かく短すぎる毛があるのが

なんとなく見えるかと思います。

 

梳きバサミは間を間引くように短く切るハサミです。

使い方や入れる場所を間違えるとこんな風になってしまいます。

髪の表面に根元から入れてしまうと、短い毛は重力に逆らおうとするので

アホ毛のような仕上がりになってしまいますし、

頭の丸みや膨らみがある部分に入れすぎてしまうと

短い毛が長い毛をおしてより膨らんでしまったりします。

 

思ったとおり量感も違えば長さもまるで違います。

これは直すのが大変そう…

 

どうやって直すのか

 

さて、どう直していくのかというと正直短い所に合わせるしかありません。

調整程度なら隠したり触らずに無視することも出来ますが

今回はガッツリ切っちゃっているので無理です。

 

短い部分の長さを見るとショートボブくらいなら

なんとか違和感が少なくなるべく長さを残せそうな感じなので

ご了承を得てカットに入りました。

 

部分的に梳かれている部分はなるべく表面の重さを残して

膨らみづらいように、全体の量感もなるべく均一になるよう

質感を入れていきます。

 

一番ミスが激しいところを隠し、中間くらいの長さに合わせて

整えていきます。

 

仕上がり

そうしてなんとか形にしたのがこちら

なんとかそれらしいショートボブになってくれましたが

セルフカットされていない状態からこのスタイルを作ったなら

納得出来なかったかもしれません。

 

そのくらい大胆なセルフカットは危険です。

 

絶対にやめましょう

 

下記のLINEから

友だち追加をして現在のスタイルと希望のスタイルをお送りください。

事前カウンセリングがスタートできます。

 

事前にご納得いただけるまでカウンセリングをすることで

当日の不安も少なくなりますし、すぐに施術に入れます。

 

ぜひご活用くださいね