ブリーチしている髪にも縮毛矯正はかけられます!条件は??
- 2021.08.18
- 髪質改善・縮毛矯正について
- 縮毛矯正, 髪質改善
こんにちは、いつもご覧下さりありがとうございます。
フリーランス美容師の美座です。
ブリーチ施術が多い僕のお客様の中には色々な髪質の方がいらっしゃいます。
細毛の方や硬毛の方など様々ですが、なかでも癖毛の方はブリーチか縮毛矯正どちらかしかできないと思っていたという方がほとんどです。
ですが条件によっては縮毛矯正をかけられることを伝えるとかなりびっくりされます。
このブログにたどり着いた方もブリーチ毛に縮毛矯正がかけられるのか否か気になって調べている最中かと思います。
今回はその疑問に対する答えと細かい条件について書いていこうと思います。
ブリーチした髪でも縮毛矯正がかけられる!
大体の美容院では、やるのであればブリーチか縮毛矯正どちらかだね。
と伝えられることがほとんどです。
ブリーチ剤も縮毛矯正剤もかなりダメージする薬剤ですから、どちらも並行することはかなり難しいです。
ですが無理ではありません。
ブリーチした髪に縮毛矯正をかけることはできますし、縮毛矯正した髪にもブリーチをすることは可能です。
薬剤の絶妙なコントロールと技術次第ではどちらも叶えることが出来るのです。
今回はいくつかの実例とともにブリーチ毛への縮毛矯正の解説をしていこうと思います。
縮毛矯正した髪にブリーチをした例はこちらから読めます。
ジリッとしたくせ毛(ブリーチ毛)の縮毛矯正
半年前にブリーチと縮毛矯正をしたお客様のbeforeの状態です。
根本からジリジリとした癖があり、中間毛先はブリーチと縮毛矯正がされていますがかなりムラもありボロボロの状態。
どちらの施術もフルパワーでやってしまうとこんな髪になってしまいます。
どちらの施術も得意な美容師さんに必ずお願いするようにしましょう。
根本の方をクローズアップすると
プロでない方から見てもなんとなく
大変な状態なのがおわかりいただけるかと
思います。
新しく生えた部分と前回根本であろう薬剤塗布から外してある部分に強いクセがあります。
新しく生えてきている部分とブリーチがされている部分と2つの状態の髪を縮毛矯正することになるのですが、同じ薬剤ではブリーチしている部分に合わせたとしたら新しく生えた部分はは伸び切りません。
かといって新しい髪の方に薬剤の力をに合わせたとすればブリーチしている部分から切れてしまったりビビリ毛になるリスクが生じてしまいます。
ではどうすればよいかというと
部分ごとに薬剤を決め、それを塗り分ける形を取ることが最善となります。
ただこの癖がある状態のまま塗り分けるのがとてもむずかしいのです。
少しでもはみ出してしまえば塗り分けた意味がなくなってしまいます。
避けようとしていたリスクに触れてしまうのです。
かなり細かい技術が要求されるので慎重に薬剤を塗り進めます。
薬を流して処理を施して髪を乾かしたら次はアイロンで伸ばしていく作業に入るのですが、こちらのツインブラシというブラシをを使って髪を挟んでしっかりと癖を伸ばした状態でアイロンを入れて癖を矯正していきます。
最後のお薬をつけて髪の状態を固定させてからお流しをし、乾かしただけの状態がこちら
綺麗に伸びてくれました。
髪が切れたりすることもなく
自然に真っ直ぐな仕上がりです。
ブリーチとセルフ黒染めをされている髪に縮毛矯正
次の事例はお顔周りにブリーチが施されており、自分で市販の黒染めを使って暗くした方を縮毛矯正した例です。
後ろからパッと見ただけでも染まりにムラがあることがわかりますね。
セルフカラーをすると必ずと言っていいほどこういった染まり方になります。
ダメージも強いですし1つも良いことがないのでセルフカラーは絶対にやめましょうね。
お顔周りには明るさの違うブリーチが元々されていた部分があることがわかりますね。
セルフカラーをされている場合はムラになっているため染まっている所と、そうでない所があるのですが
それを塗り分けるのはほぼ不可能なので染まっている(傷んでいる)部分に薬剤の力を合わせる形になります。
また、お顔周りはブリーチ+セルフカラーの強いダメージがあるのでかなり慎重に薬剤を選定します。
なぜセルフカラーがブリーチと同等のように書いているかというと、セルフカラーは誰の髪であろうと染められる必要がありますからかなり強く薬剤が作られています。
この「誰でも」というのはかなり染まりにくい方に合わせられて作られているのです。
例えば
・撥水毛(髪が水を含みにくい、弾く)
・硬毛、太毛(キューティクルの層が分厚い)
などに当てはまる方に合わせられています。
こういった髪を基準に作られているので普通毛ないし軟毛、細毛の方には必要以上のダメージが与えられることになります。
ですからかなり危険な行為なんですよね。
詳しくはこちらの記事に書いています。
ただ黒染めされたのが2週間以内だったこともありブリーチ部分とそうでない部分の塗り分けだけで済みました。
薬剤以外同じ工程で仕上げた矯正後の写真はこちらです。
自然なツヤが出てくれています。
お顔周りもきちんと真っすぐ伸び、切れ毛等もありませんでした。
ブリーチとセルフカラーの組み合わせはかなりダメージレベルが高いですがなんとか収められました。
ブリーチオンカラーの履歴がある髪を縮毛矯正
前述の2例よりは難易度が下がりますがそれでも十分リスクのある縮毛矯正の例です。
後ろから見た様子です、他店でブリーチとオンカラーをしたそうなのですが同じ店舗では
「ブリーチ毛に縮毛矯正はかけられない」と
と断られてしまったそうです。
そう、普通断られるんですよブリーチ毛の矯正は。
でも絶対に無理という訳でもありません。
あまりにもハイトーンな場合は仕方ありませんがこのくらいの明度であれば出来ないことはありません。
お顔周りの癖が特に強いので注意してきちんと伸ばしていきます。
サロンカラーで目立ったムラも無くカラーも1ヶ月以内の話だったので特に塗り分けはせずに塗っていきます。
お顔周りの癖に気をつけて矯正をかけた後のお写真がこちらです。
前髪の癖を特に気になされていましたがきちんと伸びています。
自然なツヤと自然な丸みのある仕上がりになりました元々ストレートだったかのような仕上がりです。
髪の体力もまだありそうなので今度は縮毛矯正をした髪にブリーチをかける日が来そうです。
まとめ
いかがだったでしょうか、ブリーチ毛にも縮毛矯正をかけることはリスクこそあれど不可能ではないことがおわかりいただけたでしょうか?
ブリーチと縮毛矯正、どちらもかなり髪に負担がかかる施術ですが両方は絶対に無理、というわけではありません。
こちらの工夫次第です。
少しでも多くの方がヘアを楽しんでいただけるよう日々技術を磨いていますので他店で断られてしまって諦めている方、是非一度ご相談ください!
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なるべくご希望に添えるようお話を進めさせていただきますし、そうでない場合もあなたに似合うような
代替案を必ず提案させていただきますのでぜひお気軽にご連絡ください!
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