ウエイトを高めに設定したライン感の強いショートスタイル
- 2021.04.26
- ヘアスタイルについて
- 似合わせカット
こんにちは、なりたいスタイルがあるけど髪の長さが足りなかったり
前に髪を多く梳かれてしまったりしているせいで希望のスタイルにすることが叶わない
ケースもございます。そんな場合は伸びたときにそのスタイルに近づけられるような
カットを施すことも出来ます。
希望のスタイルとして見せていただいたお写真は他店の美容師さんのスタイル写真なので
掲載出来ませんが襟足はかなり短く設定されておりその上から髪が折り重なる
重たいグラデーションのスタイルで、耳にかけても可愛いスタイルでした。
モデルさんのbeforeはウルフに近いスタイルでしたがかなり量が取られている上に
丸みが来る位置が高めだったので長さと重さが足りず現状では出来ないと
お伝えさせていただいたところから始まりました。
長さにこだわりが今はあまりないそうで、最終的に見せた写真のような重たい
グラデーションのスタイルになれば良いとのことでしたので
今回はセニングで梳かれてスカスカになっている所を取って重たさを出しながら
伸びたときに重たく丸みが出るようなスタイルにすることにしました。
説明がしやすいように先に仕上がりのスタイルを載せておきます。
右から見た仕上がり
左から見た仕上がり
さてなぜこういった仕上がりになったかというと襟足はかなり短いスタイルだったので
刈り上げに近いグラデーションのスタイルに切りました。
刈り上げは短くてわかりづらいですが上の方が長くなっていくスタイルなので
伸びたらそのまま重なって来るような形に伸びてくれるようになっています。
そしてウエイト(重たさが溜まる位置のこと)の高さが高いのは元々髪の長さがこことほぼ
変わらない長さの位置にあったためです。
ウエイトの部分の重さを梳くメリットはないのであまり量が取られていなかった
ので重さが残るようにカットすることは容易でした。
そのままサイドのカットに進みます。
とはいってもマッシュウルフのような形に切られていたのでサイドもあまり切るところが
ありませんでした。
なのでウエイトのラインからサイドに前下がりに繋がるようにカットしていきます。
最初から狙ってこのスタイルを切っていたのなら普通は毛先をぼかしたり
量を調整したりするのですがこの長さから伸ばして別のスタイルに持っていく
過程が必要ですからこの状態で馴染ませを入れると伸びてきたときにラインがバラけて
気になって揃えたくなってしまい伸ばすのがはかどりません。
ですからあえて馴染ませずにライン感の強いパツッとした仕上がりにしています、
こうすることでカットの持ちが良くなります。
見た目は重く見えるよう精一杯尽くしましたが根元からセニングが入っている部分
があるのでまだ全体としての量は少ないです。
トップの方を見てもらうとふわふわした毛が確認出来ると思います、こういった毛は伸びる
のを待つほかありません。
このまま伸びるとコチラの投稿のようなスタイルに出来ます
重たさと丸みが出て耳掛けにしても可愛いスタイルになれるよう
一緒に頑張っていこうというお話にまとまりました。
スカスカの状態で無理に希望スタイルに持っていっても仕上がりは微妙です。
出来ないことは出来ないとはっきりお伝えした上で
これからどうしていくかをきちんとお話したほうが
仕上がりと今後のイメージ確実に良くなります。
事前カウンセリングでも現在の状態から可能か不可能か判断できますし
出来ない場合は様々なパターンをご提案させていただきます。
下記のラインから直接僕に連絡が出来ますのでお気軽にご連絡下さい
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