リタッチを放置すると大変なことに…期間をあけると起きるリスク

リタッチを放置すると大変なことに…期間をあけると起きるリスク

こんにちは、先日リタッチの適切な周期についてご説明しました。

きれいなハイトーンを安全に続けていくリタッチの周期はどのくらい?

この記事ではリタッチを適正周期でやるとどんなメリットがあるのかをご説明しました。

こちらの記事ではその周期を守らずに放置してしまうと起きるリスクをご説明させていただきます。

トップの写真をご覧いただくと黒髪がかなり伸びているのがおわかりいただけるかと思います。

 

仕事が忙しくリタッチになかなかいけなかった上に、コロナウイルスによる緊急事態宣言の自粛要請で長いこと美容室に行くことが出来なかったそうです。

このご時世では仕方のないことですし、そういった方も他に多くいるのではないでしょうか。

この際ハイトーンを一度休んで生え変わった頃にまた一気に明るくしようとお考えになる方と

やっと落ち着いてきたしまたハイトーンに戻したいと考える方の2パターンに分かれるかと思います。

 

1番リスクがないのは前者ですがかなりの我慢が伴います。

出来ることならリタッチしたいという方も多いはず、しかしそこで出てくるリスクも考えねばなりません。

 

まず一つ目はトーンが均一に上がらない場合があること。

日頃からアイロンを使う方は中間から熱を入れると言ってもここまで伸びていると黒い部分に

かぶってしまいます。熱によるタンパク変性が起き明るくなりづらくなっている可能性が出てきます。

また、根本1cmの部分は生えたばかりで薬剤の影響を受けやすく、簡単に明るくなります。

なので上がりきらず帯状に沈んだところが出来てしまったり根本だけ明るくなってしまったりと

ムラが出来てしまいます。根本は塗るタイミングをずらしたり塗布量を調整したりとやりようは有りますが

アイロンをした部分は目視、触診では判断が難しいです。

 

2つ目は切れ毛のリスクが生じること。既ブリーチ部分と新生部の中間は特に明るくなりづらく

帯状の沈みが生まれてしまうので塗布量のコントロールで消すのですが、ここまで放置されると

日頃のダメージが蓄積され境目を少しでもはみ出すと切れ毛になったり白い断毛寸前の白帯が出来てしまいます

なので塗布難易度が上がります。

その上髪は伸びるスピードがバラけていますし、頭は球状なので境目が湾曲してきます。

そうなると綺麗に塗り分けるのはほぼほぼ不可能です。

 

3つ目は技術者側の力量もあるのですが時間がかかってしまうこと。

塗る範囲が広く気をつける点も多いので必然的に時間がかかります。

薬剤のコントロールも重要になってきます。トップレベルのカラーリストさんは経験値や

日頃のサロンワークで培った技術があるので適正時とさほど変わらないスピードで塗りますが

大抵の美容師さんはそうでは有りません。僕も時間がかかってしまう美容師の一人です。

 

大きなリスクを3つ上げました。なんとなく難しくなってしまうことがおわかりいただければ

大丈夫です。さてこのお客様は結局どうなったのかをお見せしていきます。

 

中間、根本ともに繋がりましたが根本の詰めに若干の甘さが残ってしまいました。

時間を気にするあまりギリギリをいま一歩攻めきれなかったのが課題です。

毛先の残留はそのままに今後伸ばしていきたいお色をオンカラー

なんとか着地できました。あれだけ伸ばしてもなんとかならないわけでは有りませんがかなりリスキーでした。

切れ毛はいつものように0とも行きませんでしたが束で切れる事は無く済みました。

 

やむを得ない事情がありリタッチ幅がかなり伸びてしまった方はご相談だけでも大丈夫なので

下の画像からご連絡下さい