複雑な履歴で均一に修正するのは難しい…そういった場合のご提案

複雑な履歴で均一に修正するのは難しい…そういった場合のご提案

こんにちは、色々な髪色やデザインにした結果履歴が複雑化してきてしまうケースは

割と珍しくなくなってきました。

ブリーチや派手髪をするのに抵抗のない方や、髪に制限の無い職種が増えてきたことが要因でしょう。

薬剤も便利なものが増えオーダーを叶えやすくもなりましたしね。

 

さて、今回のお客様はいろんな髪色、デザインにしていた上に前回トラブルがあり髪の状態が

複雑化してしまったのでなんとかしたいとご来店下さいました。

 

ブリーチがかなりしみる方で頭皮が痛くならないブリーチをしてくれるお店を探していたところ

Al Chemを見つけてくださったそうです。

 

来店時の状態がコチラ

全体ブリーチをした後インナーにさらにブリーチを重ねグレーやネイビー、グリーンなどの

色を楽しみ上の髪はブリーチした上から暗い色を被せたであろう色でした。

 

そして冒頭で述べた前回のトラブルとは、頭皮にブリーチをベタ付けされてしまい

痛みに耐えかね、途中で流したせいで色のむらや明るくなりきらなかったりと困った状態でした。

極めつけは日頃のアイロン温度が200度…完全に綺麗にするのは僕の腕では無理だと判断したため

無理して修正せずデザインとして活かせそうなところは生かすことにしました。

 

インナー部分はダメージのせいか残留もあまりなかったのでそこは脱染のみ。

表面はブリーチしてから暗い色を被せているのでかなり沈んでいたため脱色をかけます。

 

途中でブリーチをやめたこととは関係なさそうなムラも。こういった事が

起こりうるのでブリーチの扱いに慣れている人のところでブリーチは施術してもらうことをおすすめします。

ホイルで塗り分けたり時間差で塗布したりと色々工夫を施しブリーチしたのがコチラ

 

表面のオレンジっぽい部分は暗く染めた時の残留です、その裏にすこし見える白っぽい毛が

抜けやすそうだと判断し脱染のみかけたインナー部分です。新生部のところは

普通に明るくしてあります。

ここから髪色を逆グラデーションにしていき、インナーは彩度を下げて明るく作ります。

明るさのグラデーションが逆なので色味は同系統の色にします。

 

青から毛先に向かって深みのあるグラデーションにしたのですが写真を撮り忘れる痛恨のミス。

仕上がり写真がなかったのでブログタイトルが提案の仕方の方に重きを置いたタイトルになってます。

 

修正できないムラの場合はなぜ出来ないか、現状がどういった状態で有るかを説明し

現状でできそうなスタイルをいくつか自身で用意しお客様のオーダーと近づけ

妥協点を探すことが大事です。

 

リスクや難しささえ分かってもらえれば「それでもやってくれ」とか「なんで出来ないんだ」とか

そういった事はまず言われないはずです。

 

カラーはきれいな髪の上に発色しているからきれいに見えるのであって

ボロボロの髪に色味だけ載っても可愛くないのです。

継続していくことも難しくなるでしょうしね。

 

オーダーにはなるべく応えるけど最優先は髪の状態であることを忘れなければ

大失敗なんてことも無いでしょうからそういったケースに出くわした場合は留意下さい。

 

なんとか出来たパターンはこちらから

 

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