黒染めやセルフカラー、ムラになったカラーのお直しをハイクオリティでやりたい方へ（1）

こんにちは、僕はカラーを得意としているスタイリストとして

学芸大学にあるAl Chemという美容室に勤務しています。

カラーを売りにするからには避けて通れない

複雑な履歴のお直し

いままでそういったお客様を何度も担当させていただきました

今回の記事はそういったお悩みをお持ちの方にむけて記事を書いていこうと思います。

さて、今回は特に直し方は書かずに直したものを

いくつか紹介していこうと思います。

詳しく記事にしたものはリンクを張っておきますので

ぜひご覧くださいませ。

お客様のbeforeの状態はこちら

複数回の黒染めが入っており非常に明るくなりづらい状態

根元もそこそこ伸びており、同じ色味を作るのが難しいです。

新生部は綺麗に明るく出来るのに対し、黒染め部分は殆ど明るくなりません。

色残りも激しいのでどう同じ色にしていくかが肝となります。

一体どれくらい明るくならないかというと

ブリーチ後の状態です、根元が黄色く明るくなっているのに対し

黒染め部分は全く明るくなったように感じません。

黒染めはできるだけ避けましょうね。

セルフなんて以ての外です。

ここからきれいなオレンジにするために

薬剤を選定してオンカラーした状態がこちらです

黒染め履歴が複数回あってもこのくらいのオレンジには出来ます。

セルフカラーはかなりダメージするので髪の状態が悪くなりますし

その上でブリーチをかけるのは避けたいところですが

弱いパワーのブリーチでゆっくりと明るくすることで

ダメージを最低限にセーブしています。

お客様のbeforeはこんな状態

根元、中間、毛先の色が全く異なり何のカラーを何回入れたかはわからないそう。

ブリーチの強さを変えたものを髪に合わせて用意し、塗り分けます。

そうしてなるべく均一に整えたベースにミルクティーのカラーを入れた状態が

こちらになります。

暗く沈んだ箇所を無理やりブリーチすることはせずになるべく

馴染むようなナチュラルな処方にしています。

セルフカラーのムラを100％均一に戻すことは不可能です。

ですがなるべく気にならないようには出来ます。

beforeの状態です、明るい部分と暗い部分がめちゃくちゃになっています。

暗くしては明るくし、飽きては暗くし、また明るくしてを繰り返した髪なので

ダメージがかなり深刻な状態。

これをなるべく淡いピンクにしたいそうです。

ダメージが深刻な髪は切れないように注意するのが大事ですが

ダメージした髪の沈み込みは案外取れてくれやすいのです。

かなり弱いブリーチで脱染をかけていきます。

そして新生部の所をそれに繋がるようにブリーチしていきます。

毛先の部分は髪の体をなしていませんがカットする部分なので気にせず塗布しています。

染料が全く残っていなかったとしたら完全にホワイト領域ですが

それでも取れないのが黒染め。

何度でもいいますが絶対にセルフカラーはやめましょう。

黒染めはやむを得ない場合もありますが後々落ちる処方にも

出来るので必ず美容院でしましょう。

そうしてピンクとパープルで作ったデザインカラーはこちら

コーラルっぽい良いピンクが出来上がりました。

beforeの状態です、かなりダメージが進行しているのが見て取れるかと思います

この髪をなるべくツヤ感あふれる髪にしてほしいとのことで

暗めで艶が出やすいカラーを選択、その上で髪質を改善していきます。

髪に薬剤施術で流れ出た物質や、傷ついたタンパク質を補強しながら

カラーを入れ、コーティングした仕上がりがこちら

もはや別人級のきれいな髪になりました。

履歴や髪質次第ではあの状態からでもここまで綺麗になってくれます。

今回は例としてここまで書かさせていただきました。

次の記事には難易度別で直した例を書かさせていただきます。

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