インナーカラー×派手髪 黒染めと度重なるカラーで傷んだ髪を紫、ピンク、青のグラデーションに
- 2021.10.06
- カラーについて
- デザインカラー.ブリーチ., ブリーチ1回, 派手髪, 黒染め
こんにちは、薬剤施術にはダメージがつきものなのは
皆さんご存知だと思うのですがそのダメージに
よって迎える髪の限界は静かに近づいてきます。
髪に体力が無ければ薬剤に耐えきれずに切れてしまう
ことがあるため、やりたい髪色が決まった頃には
髪の体力が足りずに出来なかった…なんてことは
珍しくありません。
今回はそんな髪の体力的にギリギリの状態で
かつ派手髪にしたい!
そんな要望のお客様を施術した際の
様子を記事にしていこうと思います。
リタッチ幅が2cm程度伸びており、ブリーチや
カラーを繰り返しています。
そして毛先には黒染めがされているという
かなり複雑な履歴。
カラーを毎度全体染めしていたそうなので
毛先に向かえば向かうほど色残りが
激しいと予測が付きますね。
板状にしてみてみると根本から少し先は
明るくなりきっておらず少し暗いように見えます。
そして毛先は同様の明るさに見えますが
これは色の残留なので元の明るさは
毛先が明るいのです。
細かく分けてみると
①新しく生えてきた髪
②明るくなりきっていない
ブリーチ一回の髪
③ブリーチが2回された髪
黒く染めている
④黒染めが残っている上に
ダメージがかなりある部分
こんな内訳になっています
これを細かく薬剤を塗り分けなくてはいけません。
そしてご希望はユニコーンカラーっぽく。
ユニコーンカラーとは
淡い数色が織り重なるようなカラー
なのですが髪の条件的に難しい
部分があるので出来る部分は
そのように染めて出来ない部分は
発色する明るさでグラデーションを掛けます
という仕上がりを落とし所とするまでに
カウンセリングで1時間程度お話していました。
なんとなくイメージが合っておまかせします〜
みたいな感じであればそこまで時間は
かけずとも大丈夫なのですが
なりたい明確なイメージがあり
その状態には出来ない、となった時は
きちんとお話する必要があります。
ここで急いで仕上がりがイメージと
違った、なんてことになることは避けたいので
カウンセリングにかける時間は惜しみません。
他のトラブル直しの記事はこちらから
ブリーチでなるべく明るくしていく
今後は明るい髪を増やしていきたいそうで
今回彩度に差ができるのは構わないそう。
ただ髪の毛の体力に差があるので
部分ごとに時間差と薬剤のパワー差で
塗り分けていきます。
根本のほうが明るく出来る上に体力が
あるので根本からブリーチしていきます。
ブリーチやお流し含めてここまで
3時間半程度、かなり時間は
かけているので良いラインは
責められていると思います。
そうしてブリーチをかけたのがこちら
カラー回数の差で明るくなり方に
差ができていますが、これを逆に
グラデーションに利用していきます。
根本から毛先に向かって薄〜濃の普通とは
逆のグラデーションを掛けていきます。
インナーに3色を使ってデザインしていく
そして最も大変なベースづくりが終わったところで
デザインに移っていきます。
根本の問題なく明るくなっているところは
最も薄い色味を使用していきます。
暗く染めた履歴がある部分は色味が
このままでは載らないので
最毛先の暗い部分につかう濃いカラー剤と
根本のカラー剤を指で扱いてなじませていきます。
毛先に使う薬剤はこんな感じ
全て近似の色相ですが鮮やかさと明るさが
違うだけでこんなに色味が変わって見えるんです。
きちんと馴染むの?と思うくらい濃いのですが
大丈夫です。中間で薬をもう一段階挟むのが
最も丁寧ですが髪の上で指で混ぜるのと
なんら変わらないので
今回は2種類でやっていきます。
インナーをデザインし終えたあとに
表面の被さる髪も暗めに染めてコントラストを
つけていきます。
黒を使ってしまうと今後また明るくしたく
なったときに対応が出来ないので
黒を使わずに黒っぽくしていきます。
そうしてお流しをした状態がこちら、
濡れた状態が色の濃さが最もわかりやすく
見えるので貼らさせていただきます。
根本は明るく毛先は視認が少し
難しいくらい濃いです。
乾かして仕上げるとこんな感じ
MENU:ホワイトリタッチ¥11,000
デザインカラー¥8,800
トリートメント¥3,300
根本から毛先に向けて薄〜濃のグラデーションが
3色それぞれつき、表面はやや青みを帯びた
濃いグレーになっているので
コントラストが付いてインナーのデザインが
より際立っています。
黒染めしててもカラーは楽しめる!
いかがだったでしょうか、黒染めや
度重なるカラーでかなり髪の体力と
色残りに差がある状態でしたが、
ダメージ度合いはなるべく均一にして
発色させられる最大の明るさで
グラデーションをかけることで
デザインを完成させることは可能です。
淡く明るいカラーは諦めなくてはならない
事がありますが黒染めからしばらく
時間が経っているのであれば
これくらいのアプローチは出来ます。
今後は明るい髪の部分を定期的な
リタッチで増やしていければ
良いと思います。
自分の髪の状態でも出来るのか知りたい方は
冒頭のリンクか固定ページから僕の公式ライン
を友だち追加して簡単にメッセージを
送ることが出来ます。
現在の状態がわかるお写真とご希望のスタイルを
お送りいただいたあとに髪に残っているであろう
施術の履歴をできるだけ多く文に
起こしていただいて送っていただければ
事前カウンセリングが開始できます。
事前に状態を確認することで当日
出来ません、となってしまうこともありませんし
納得行くまでお話することで当日までの
不安と施術に入るまでの時間を
減らすことが出来ます。
ご相談だけでも大歓迎なので
ぜひご活用くださいね。
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